書籍「マス・アート~真理、美、そして方程式~」のp.118-127で紹介されていたTSPを使ったアート。TSPとは「巡回セールスマン問題(traveling salesman problem)」のことです。このTSPを用いたアートに魅力を感じました。ただ、このTSPアート、自分でやってみるとすごく奥が深い。少しずつですが、いろいろ試行錯誤していった過程を残していきたいと思います。なお、ここではTSPの計算が必要になりますので、そのような計算用のプログラム(ライブラリ)が豊富で比較的簡単に使えるプログラミング言語Pythonを利用したいと思います。
TSP(巡回セールスマン問題)
巡回セールスマン問題(TSP)とは「セールスマンが複数の都市をどのようなルートをたどれば一番短い道のりで回ることができるか」という問題です。簡単に書きましたが、結構これが奥深い問題のようです。確かに、巡る都市が少なければ簡単そうですが、多くなると途端に難しくなるというのは想像に難くないです。
TSPをもう少し簡略化して定式化すると、「平面上にいくつかの点を描き、それらの点同士を結んでできる経路が一番短くなるようなものを探す」ことになります。
このTSPを利用した作品が書籍「マス・アート~真理、美、そして方程式~」のp.118-127で紹介されていますので、ぜひ一度ご覧になってください。
TSPアートへの挑戦(その1)
ここでは、まず手始めに標準画像データベースSIDBA(Standard Image Data-BAse)からマンドリル画像を使ってTSPアートをやってみました。その結果は以下の図です。詳細は記事「TSPアートへの挑戦(その1)」を見てください。